Auto Galaxy

50年前、トヨタではパブリカ、コロナ、クラウン、イスズではべレット、ベレル、 日野はルノー、コンテッサ等の時代、 僕は営業担当として、ニッサンでセドリック、ブルーバード、ダットサントラック等の新車販売に力を注いでおりました。

ラジオは付けますか？ヒーターは如何しますか？等とお客様とのやり取りを思い出します。 クーラーなど無くて当たり前、暑い夏は窓を開けて走れば、道も空いているし快適だった。 お客様も親切で、“晩飯食っていけよ”当時独身だった僕は遠慮なくご馳走になることがしばしばでした。

しかしその後、自動車にはエヤコンが付きカーステレオが標準装備になり今や電子部品などが多用され、エンジン、ブレーキ、他パワートレイン等も制御出来るようになった。当時、車は大きな財産として評価され、新車お届け時には近所の人たちが集まって来たりオーナードライバーには憧れがあった様です。

それに准じて中古車業界も、手セリのオークションからポスオークションそして今では自動車業者は事務所にいながらにしてインターネットオークションに参加できる等々中古車業界にも色々な他業界からの参入が有り、色々なアイデア、発想の元で販売競争が始まっています。

特に最近において、パソコンで業者間の数万台に及ぶ在庫の共有、又は在庫を持たない業者の無店舗販売等の販売システムと、今まででの常識では考えられなかった環境になっている。
会ったことの無い人とメールでやり取りし、口を利くことも顔を見合すことも無く車を販売し、お客様は、多額の現金を口座に振り込んでくる。車をお届けするときに始めてお逢いする等合理的といえば合理的なのだろう、人と会えば余計な神経を使う？

今、私のように古いタイプの自動車屋とすれば、宇宙人とビジネスをしている様に思えますが昭和の前半生まれの諸兄様方如何ですか？ しかしこのような時代、お客様が会ったことのない我々自動車業者に大金を振り込んで頂けるという事は、我々への信頼があるのだということを忘れてはならないと思います。

信頼して頂ける方には其の分誠意と責任を持ってお答えしなければなりません。
幸い現在、全国に販売するに当たってデーラー、整備工場、部品について各業界がネットワークで繋がれておりアフターサービスにおいても、お客様にご不便をお掛けすることは無くなりました。
其の上ITのお陰で、お客様へお届けした車についても、問い合わせ内容、車検の案内等データに基づいて正確にご案内できる事も信頼に繋がっている一つかも知れません。

昔々私たちはセールス鞄にカタログを目いっぱい詰め込んで各会社を訪問し、相手の意見、希望を十分聞き世間話をしながら相手の気持ちを少しずつ呼び込んで成約する等の方法はもう無くなったのですね？
“訪問する時間があったらネットワークを上手に使い集客方法を考えろ！“そんな叱咤が聞こえてきます。

今世の中は忙し過ぎるし早過ぎます。しかしその様な時代になったのです。立ち止まりは許されません。お付き合い頂いているお客様に迷惑を掛けられません。弊社としても納車後、安心した永いお付き合いが出来ます様、自動車業界のコンテンツ、ネットワークを最大限に利用し、ビジネスや家族旅行等での緊急時に於いても適切な対応、提案をさせて頂きます。

それが“商売の基本”だと思われます。