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武士の町、長州旅行!

武士の町、長州旅行!

武士の町、長州旅行
国宝”瑠璃光寺五重塔”
温泉と鮮魚をキーワードに本州の“ハシッコ”山口を選んだ。一泊目は白狐が掘り当てたと言う湯田温泉へ山口宇部空港から車で40分この地域ではかなり大きな“ホテルニューT”へ。この手のホテル流れ作業が多い。やはり接客も食事もそっけないホテルだった。もう来たくないホテルの一つになった。

しかし温泉はヨカッタ。日本の百名湯の一つとされているらしい。湯は透明でアルカリ度が高く足など古い角質を取り除く効果が有るらしい。
僕のガサガサのカカトも何度か入っている内につるつるしてきた。気のせいか肌もすべすべになった。この地の湯は美人の湯とも呼ばれている。
市内にはあちこちに足湯が有り数人の老若男女が世間話をしている。
足湯
      温泉場で見慣れた風景の”足湯”
僕はこの世間話が苦手だ。知らない相手に気を遣うし・・弊社に西谷と言う女性社員が居る。彼女はこの手の話が旨い誰とでも直ぐに知り合いになる。昨年も通院している病院で隣り合わせた女性と知り合いになったらしくその女性の息子が日産のメーカー系でNET関連の仕事をしているとの情報を得た。お陰で弊社、今ではその息子のAさんにNET関係のアドバイスを貰っている。
さてこの山口市から車で1時間少々で日本に夜明けをもたらした長州の志士達の遺産が多く有る萩市だ。途中3億年の歴史を誇る日本一の鍾乳洞、秋吉台にも立ち寄りいよいよ萩市だ。
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                    有名な鍾乳洞”秋芳洞”
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                    秋吉台にて
この市には松下村塾、萩反射炉、恵美須ヶ鼻造船所等などが世界遺産に数多く登録されている。この小さな萩市の中に吉田松陰、伊藤博文、高杉晋作、木戸孝充、山県有朋等など我々が子供の頃の教科書に出て来た豪傑を知る事が出来る。
山縣有朋、木戸孝充、伊藤博文
      山縣有朋、木戸孝充、伊藤博文の像
それも4㎞四方にそれぞれの住まいが有る。江戸時代の街並みが殆どそのまま残っていて街中博物館の様な地域だ。
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               街中が資料館”武家屋敷”
彼らは欧米列強に対する危機感から西洋の兵法や文化の研究、造船所で軍艦の建造、大砲等の技術、製鉄、製鋼、石炭、セメント等の技術を手に入れ日本の産業革命を興し天皇を中心とする近代国家の形成を主導したのがここ長州藩(萩市)だ。
特に吉田松陰は密航を企て失敗して“幽因の身”となり“松下村塾”を主宰し命を懸けて日本の夜明けの扉を開けた優秀な人材を育てたとの事。
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             松陰神社
何故この地域の人達だけにその様なエネルギーが有ったのだろう?それには萩藩主毛利敬親のバックアップが大きかったようだ。毛利輝元は西軍の総大将として戦った関ヶ原で敗れて712万石を36万石に減禄された。その血を引く毛利敬親が下級武士を始め身分にかかわらず有能な人材を重用する姿勢が志士からも慕われていたようだ。
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      松下村塾とは・・               講義室
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            松下村塾学びの部屋・・今の塾である 
この地も早くから海外との交易で豊かになり新しい情報を集めて西欧列強の兵法や教育、科学、はては手話等も持ち込み天皇を中心とした進歩的な国造りを目指したのですね?そして260年続いた徳川幕府の侍の世の中を終わらせたのです。
恵比寿ヶ鼻造船所跡 萩市反射炉
     恵比寿ヶ鼻造船所跡              萩市反射炉
関ヶ原の仇も一緒に取ったのですね?石見銀山が有り製鉄所が有り軍艦を造る技術も有る。その様な近代的な兵器、兵法で幕府軍と戦ったのでは幕府軍はひとたまりもないですね?まして御旗に天皇を建てたのでは。一気に日本中に開国のうねりが出来たのでしょうね?

その底には何かの本で読んだことが有る。“恩義のある人に命を懸ける。貧しさを誇りにする。日本人の武士道”に通じるものが有ると聞く。当時の国家を背負った役人は汚職も少なく公民への奉仕意識も強かったらしい。

この辺が汚職の蔓延している近隣の国と違い日本が一気に西欧諸国に肩を並べる程発展した礎になったような気がする。この地に入ると昨年1年掛けて放送されたNHKの“花燃ゆ”ののぼり旗が数多く見かけられる。
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      香山公園・・”花燃ゆ”ののぼり旗がひときわ目立つ
残念ながら僕はこの大河ドラマ見落としてしまった。見ておけばヨカッタ、でもその前年放映の“軍師官兵衛”は一度も欠かすことなく見たし今年始まった“真田丸”も欠かさず見ている。
真田丸
  NHKで放映中の”真田丸”・・う~んオモシロイ!
平成30年にはこの地で明治維新150年をお祝いするとの事。その時にはこの萩市が日本中に大々的に紹介されるだろう。そしてこの地の土産に萩焼がある。秀吉が朝鮮出兵の時連れ帰りその陶工が先祖だと言われる“お茶の萩焼”だ。
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   重厚感のある”萩焼”・・お茶を飲むと更においしく感じる
僕は安いものしか買えなかったが会社に買って帰り今は来客用に使っている。結構評判が良い。
今回の旅は風光明媚とか大自然の美しさとか言った観光とは縁が無かったが今までの旅行で経験をしなかった日本人のDNAをかい間見る事が出来たような気がした。

地元で話を聞くと山口県人には今の日本の政治をひっぱって来たと言うプライドが有るのだそうだ。総理大臣にしても伊藤博文から始まり山縣有朋・・・佐藤栄作そして現在の安倍晋三の8人を輩出している。(何故か管直人氏は除名されているとの事)すごくエネルギーを秘めた街だ。

観光をし終わってホッとしたら急にお腹が空いて来た。事前に情報収集して於いた漁港の近くに“萩シ―マート”が有る。幾つかの漁協が共同で設立したと言うマーケットだ。日本海の鮮魚に有り付けるに違いない。
萩シ―マート
     萩のシーマート
中には鮮魚店や干物屋そして数件の食堂が有る。その中の1軒へ、入り口でずいぶん待たされたが待ったかいが有った。店内は余り清潔では無い。ベタベタの座布団に座り天然のプリプリ歯ごたえの真ふぐと水揚げ量日本一のあまだい等食して大満足した。
あまだい ふぐ真
            アマダイと真フグ・・とにかく新鮮である
そして出口に鯛焼きに似た120年の歴史の有ると言う“蒸気まんじゅう”アンの甘みが丁度良く疲れていたせいかこれも旨かった。
120年の歴史の蒸気まんじゅう
    120年の歴史の蒸気まんじゅう
今日の宿泊場所は島根県、壮大な雲海が見えると言う“さんぺ温泉”だ。明るいうちに到着できればよいが?
                                                 水江一正