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パラオ便り♪♪♪

パラオ便り♪♪♪

◆パラオ便り(2010年9月) 
パラオはフィリピンとグアムの間にあり、日本とは九州・パラオ海嶺で繋がっている太平洋諸国の中で日本に最も近い国です。
戦前は日本の委任統治領として、パラオ人以上の日本人が移住し、多くの影響を与えました。
例えば、日常会話の中でも、ダイジョーブやデンキなど800以上の日本語が今でも日常会話に使われています。

そのパラオで、9月に大使館の後援で2つの文化行事が開かれました。
1つは、日本・パラオ・スロヴァキア友好コンサートです。
パラオ(コンサート
北陸のある温泉地で1人のパラオ人留学生と金沢市在住のスロヴァキア人のチェリスト、ルドヴィート・カンタさんが出会ったことがきっかけです。ピアノが2台しかないパラオに日本からピアノやオルガンを10台ほど贈ることになり、その記念コンサートとして、パラオで初めてのクラシックコンサートが開催されました。

日本から、金沢アンサンブルオーケストラの首席チェリストとして国内外で数々の賞を受賞しているルドヴィート・カンタさんとピアニストの鶴見彩さんが来られ、ガラマヨン文化センターでショパンやドヴィッシーなどのクラシック音楽や、荒城の月や浜辺の歌などの日本の曲を演奏されました。

パラオでは日本のエンカやポップミュージックが人気で、クラシックコンサートは初めてというパラオの方がほとんどでした。
会場には大統領をはじめ約700名の観客が訪れ、立ち見の観客も出るほど多くの人が集まり、チェロとピアノの心に響く綺麗な音色に深く聞き入っていました。
2つめは、当地の観光協会主催のいけばなフェスティバルです。

今年で2回目となるこのイベント、今回は、日本のいけばなインターナショナルからご紹介いただき、古流かたばみ会のお家元、大塚理司先生をお招きしての初めての本格的なイベントでした。
初日は気持ちのよい青空の下で大塚先生によるワークショップが開かれ、いけばなの歴史や基本的ないけばなの構造などを教えていただきました。
パラオ(ワークショップ)
もともとパラオは花にあふれ、花好きな人が多いので、ワークショップ参加者は日本の伝統的ないけばなの奥の深さに興味津々でした。
2日目はフラワーアレンジメントコンペティションが開かれ、地元の花や植物を使った作品が持ち寄られました。
大統領夫人や日本などの大使夫人が審査員として参加し、独創性やバランスなどを基準に審査が行われました。

また、イベントの最後には大塚先生による地元の花を使ったいけばなのデモンストレーションが披露され、プロの作品の数々に観客のみなさんも圧倒された様子でした。
世代交代が進み、戦前の日本時代を知る方々が少なくなっている中、このような文化交流を通じ、日本と地理的・歴史的に特別な関係にあるパラオとの友好親善関係をより一層進める良い機会となりました。

これらの小さな出会いから、人々同士の交流がますます広がり、多くの新しい出会いがうまれることを願います。