奈良の世界遺産めぐり

奈良の世界遺産めぐり

 

日本の国宝の5分の1は奈良に有ると言う。

“仏像見るなら奈良、庭園見るなら京都”に習い数十年前に訪れたことも有る世界遺産に登録されている日本有数のお寺を4日間の駆け足で回ってみよう。と言う事で興福寺、春日大社、東大寺、元興寺、薬師寺、唐招提寺、法隆寺等を目的とした。

さすがにどの寺も1.300年以上昔に建立された木造建築、日本人が誇りとする教科書にも出て来る名寺ばかり、そこに安置されているどの仏像も神秘的で奥が深く恐れ多くテーマに出来ませんでした。

この薬師寺は世界遺産にも登録されている法相宗の大本山、本尊は薬師如来、開基は天武天皇だそうだ。拝観料1.100円を払って中門をくぐって国宝の金堂の中に入る。すぐ目の前に薬師如来像、日光、月光菩薩の薬師三尊像が鎮座されておりました。観光客が少なかったせいも有りゆっくりと拝観出来た。つややかな黒褐色の光沢のある優しそうなお姿にしばし時を忘れる。

インドからはるばる日本へ来られた薬師如来は仏の世界のお医者様、両脇の日光菩薩と月光菩薩の看護師とチームを組んであらゆる悩みを直して下さり余人の願い事をかなえて下さる仏様だそうだ。“今助けて下さる仏様”だそうだ。僕は厚かましくここでも“健康と仕事の安全”をお願いした。

お参りをしている中で、薬師寺で写経道場が有る事を知りました。写経道場の場所を聞くと道を挟んだ先にあり広々とした敷地に赤い建物“お写経道場”の看板が掛かっている。“チョット敷居が高いなー”“字の下手な僕にその資格が有るのか?”“写経中のぞかれるのも嫌だし”等と苦手意識が頭をかすめるがエエイ!と玄関を入った。そこには数人が順番を待っていた。受付の女性も忙しく対応している。さあ僕の番だ!2.000円を納めて“輪袈裟”を首にかけ何か木の実を口に含みいざ道場へ、既に数百人の人達が熱心に細い筆で半紙に向かっている。

半紙の下には“般若心経”の手本の下書きが有る。それをなぞって書き上げていくのだ。毛筆など数十年使っていないが“恥ずかしがらず気持ちで書け!”もう一人の自分に励まされ1時間半ほどで書き上げた。書き終えた他の人に見習って中央の納経台に収める。順番に重ね置く為当然前の人の写経が見える。既に提出されている写経は物凄く上手い。信心深い人達はチョクチョク書いているのだろう。兎に角終わった。久振りに清々しい気持ちになった。少々戸惑ったが書き上げてよかったと思った。再び受付で“この写経はその後どうなるの?”“薬師寺のお写経はお納め頂くと復興された御堂の中で永代供養されます。”“へーこの薬師寺で永代供養される?とんでもない力を貰えるような気がした。

 

                                 水江 一正