天川村行者の里洞川温泉

    行者の里、洞川温泉

そしてこれから次の目的地、天川村の洞川温泉だ。

奈良市内では観光ホテルが少ない上ハイシーズンでもあり中々予約できなかった。2日目と3日目は少し離れた吉野郡天川村の洞川温泉を選んだ。

NETを見ながら何件か次々と旅館に電話で問い合わせる1泊では満室だったが連泊の申し込みの話をすると後から電話が来て“今偶然空きました”そうゆう事か?でも良かった。

当然場所も知らないし予備知識など全くない。

しかし山の中だし、空気はきれいだろう。当然温泉はイイ湯が出るだろう?距離的には奈良駅から60KM少々約2時間の距離だ。後で知った事だがここは1.300年以上続く山岳信仰の大峯山が有る。この大峯山一帯は“紀伊山地の霊場と参詣道”として世界遺産に登録されているらしい。・・この山は日本100名山だそうだ。商店街の中央の通りは“行者さん通り”

宿の主人に聞くとこの地域は春先から晩秋迄が書き入れ時でその間は日本全国から修験道たちが信仰の山を目指して集まるらしい。1部屋に数人の雑魚寝状態だそうだ。そして朝早くから1,719mの大峯山を目指して片道2時間30分かけて登る。女人禁制の山も珍しい。毎年来る人もいれば研修に利用する会社も有るらしい。そう言えば山頂の岩で宙吊り修行しているテレビ画面を見たことが有るそれがここか?

僕も若ければ夏の挑戦を考えたかもしれないがこの年で2時間半の山道はキツイ!この宿も創業300年以上の老舗旅館で食事内容も都会のホテルで出される加工食品は無くこの地の水で作られた豆腐、サシミコンニャク、そしてコーヒーが格別美味しい。

湯上りの夕食で出されたアマゴ、ニジマスの川魚、山菜やキノコ等の山の幸、土地の猟師が獲って来たばかりのイノシシの牡丹鍋・・脂がのっていてみずみずしい新鮮な野菜と一緒に食すとたまらない贅沢を感じる。

 

日本の天然名水100選の“ゴロゴロ水”・・名前は不安だがこれが格別美味しい。

そしてこの宿の隣の店で売られている1.300年以上前から製造されている“和薬の元祖”“陀羅尼助丸”と言う薬が有る。

苦味が強く僧侶が陀羅尼を唱える時、口に含み眠気を防いだとも言われ1.300年まえ疫病が大流行した際、役行者がこの薬を造り多くの人を助けた、と有る。天川に製造所が有り吉野山や大峯山への登山客、行者参りの人達の土産物として下痢止め、二日酔い、消化不良に効く胃腸薬で土産物として持ち帰り全国に広まったらしい。

1包(30粒入)×12が540円と安く僕も買って帰ったが今のところ飲む機会が無い。

この地、数百年の歴史のある旅館が多く温泉の湯も良いし昭和のレトロな街並みも何となく落ち着いて気に入った。近年SNSで紹介されて若い女性の観光客も増えて居るらしい。地元で獲れたばかりの新鮮な牡丹鍋を求めてチャンスが有れば又来てみたいと思った。

                                                               水江 一正