神話(パワースポット)の里、宮崎へ
1月1日AM7:00のジェットホィールで屋久島から鹿児島経由宮崎へ向かった。
フェリーから眺めた元旦の”日の出”
当然観光目的だが宮崎県のイメージは昔は新婚旅行のメッカで雨が少なくプロ野球キャンプ地、マンゴフルーツ等、南国のキーワードは於いて“パワースポット神話の里”でもある事を知り高千穂で宿を取っていた。
鹿児島港フェリー乗り場
その宿のイベントとして1.000年以上続くと言われる“岩戸神楽”を見る事が出来る。毎年11月中旬から2月中旬までこの高千穂神社で毎夜開かれるそうだ。観光客も一夜限りの氏子として五穀豊穣を願いその“夜神楽”を見る事が出来る。
夜神楽が催される”高千穂宮”
僕の宿泊した”ホテル高千穂”でもPM7:00ロビーに集合すると厚手の大きな座布団を貸してくれる。その大きな座布団を2枚借りてホテルの送迎バスであるマイクロバス平成初期の三菱ローザ29人乗り”BE437F”「このバス、アフリカにマーケットが有る、欲しいバスだ」
等と思いながら乗り込み高千穂神社へ・・・
続々と色んなホテルから客が集まってくる
PM8:00からの演目は33番も有る神楽の中から代表的な4番、天岩戸伝説にまつわるものであった。
室内は満席状態!
我々子供のころから良く聴かされている。天照大神が乱暴者のスサノウノミコトを懲らしめる為に天岩戸に隠れた。その岩戸の前で八百万(ヤオヨロズ)の神々が集まり八方手を尽くしたが中々外には出てこられないので最後の手段で天細女命(アメノウズメノミコト)が面白く舞い手力雄の神(タジカラオノミコト)がその岩戸を開けて世の中に再び光が戻った話である。
素朴だがコミカルな舞が続く
日本中で有名な神話が何と宮崎のこの地域であったとは知らなかった。それもこの神楽は平安時代末期から舞ってきたとされる。古い大きなお面に白装束、笛と太鼓で踊りは単調だが観光客はカメラ片手に真剣に見入っている。
仲良く酒を酌み交わすラストのシーン
1.000年以上昔の舞いを今我々は見ている。不思議な空間だ・・アット言う間の1時間だった。僕にとってかなりインパクトの有る時間を貰う事が出来た。ヨカッタ!
天岩戸東本宮
何故か鈿女(ウズメ)の像?
各家庭には必ずお面が飾られている
天安河原(アマノヤスガワラ)
石を積み重ねて祈願する
翌日は全く趣を変えて“グランド・スパーカート”に乗る事にした。
”グランドスーパーカート”続々と人が集まってくる
元々山里の棚田をノンビリ走るトロッコ列車で有名だった高千穂鉄道が2005年の台風被害により全線廃止となったが2008年より“高千穂あまてらす鉄道”として復活したらしい。
高千穂”あまてらす鉄道”
屋根の無い箱に2,500CCのディーゼルエンジンを2基付けて運ぶイメージだ。
”トロッコ電車”
往復5㎞位の区間を1人1,500円の乗車券で30人乗り40分間隔で発着している。
行先は”あまのいわと”だけ
途中トンネルに入ると暗闇に見事に星空の様なイルミネーションが点灯する。
突然現れたイルミネーションにビックリ!
どうゆう仕掛けか運転席を覗くと手作りのミラーボールをモーターで回して演出している。そしてクライマックスは高さ東洋一を誇る高千穂峡の上で我々の乗っているグランド・スパーカートが停車して運転手が鉄道の歴史や周辺の説明をしてくれる。
まさに”秘境”的な風景・・同じような位置に停車している
怖い!!
観光客は写真撮影に夢中になる。そこへ無数のシャボン玉が谷から吹き上がって来る風に乗り流れ始めた。
何処から出てきた”シャボン玉”!?
子供たちは大喜び!そのシャボン玉を飛ばす道具、これまた手作りで単純な道具だ。しかし金を掛けずスタッフの皆さんで出しあった知恵だろう見事な演出だ。その運転手さんは我々と同年配のように見える。マイクを持って宮崎なまりで途中の風景説明も一生懸命さを感じた。
シャボン玉を飛ばしていた運転手さん
”ガンバレ昭和の青年達”
“いつかは高千穂鉄道復活”を目指してスタッフ全員で頑張っている様子が見えて胸が熱くなった。“ガンバレ昭和の青年達!”
水江 一正