大国インドネシアの素描 Part2
3.気になるインドネシアの異文化
人口の90%を占めるイスラム教徒、残り10%は、ヒンヅウ及び仏教徒により構成されていますが、どの宗教も皆熱心な信者です。
この異なる宗教、言語、風習の文化が国内で錯綜しおりますが、特に大きな違和感は有りません。只、結婚の問題、国内の移民等に、カスト等が大きく影を残っています。バリーで、公証事務所を開いている妻の友人が、未だに結婚ができないのです。
インドネシアの結婚式
バリーの資産家で名門の家系の方ですが、ヒンズー教徒の結婚相手は、同等の家柄(カスタ)がないと結婚は許されないのです。今でも、地方、都市でも、キング一族の家計が残っていますが、有名なのはジョクジャの王様です。
イスラム教では、男性は7人の妻を娶ることが許されております。
最近都市周延は西洋文化の普及が進み 少なくなっています。しかし農村では男性が、一般的に三人、四人の妻を持っていることは普通です。依然妻の弁護士事務所に、地方から土地の書類を持って相談に来られましたが、驚いた事に同じ土地の登記簿が二通あり、確かに二通共同じ役所から発行されたものでした。
役所の担当者は、余り意にかえさない様子で大らかに、昔の書類で判断も難しいので土地は二人で分けたら良いのでないですかと言うことで、円満に解決しました。
以前にも市内でも土地、家屋の件で紛争が持ち込まれましたが、未だオランダ時代の証書が今でも生いる事に驚きました。
海外で、会社設立、工場の土地、建物を取得される場合は、法的に充分注意することが必要です。法律はオランダ系で、更に、国、地域、宗教、民族等によるカスタムの法律も生きているのです。
4.車は身分の象徴です。
二輪車、車、そして車種によって、その人の身分が評価されます。ここでは走っている車の大半は日本車ですが、多くの高級車も走っています。
庶民の足ベチャ
ジャカルタ南部の最大商業地区のコタ周辺で、時折メモ(ミゼツト)が今でも走っているのを見かけます。
60年代日本から初めて輸出された三輪自動車です。また都市、地方でも20数年前の二輪車が良く走っていますが、ここでは車検は必要がないのです。
交通機関の電車、地下鉄などの整備が遅れていますので、車は通勤、通学、仕事に欠かせない必需品となっています。最近は、農村の家庭でも二輪車、車が二台並んでいるのが見かけられます。
ガンビル駅 駅構内
朝のラッシュ
5.政治が好きな国民
1998年スハルトの独裁政権が倒れ、1999年4月に44年振りに自由選挙が行はれました。現在は第5代目の、デモクラ黨の頭首のMrスヨノが大統領に就任されています。
国政選挙が一年半後に行われますが、もう事前の選挙運動が始まっています。
選挙は政策論争よりも、知名度が優先されるようです・先日二輪車に多くの若い集団と街で遭遇しました。
選挙運動の集会に参加する為でした。参加者には一人当り叉二輪車は一台当りに、5万ルピア(500円)の日当が出ますので皆ピクニツクに行くつもりで集っていました。
このような、選挙違反は余り問題にもならず、仕事のない若者にとつても良いアルバイトになり喜んでいました。
大木
いつも親しくお付き合い頂いているインドネシアに詳しい大木さんからコメントを頂きました。
3回に分けて掲載させて頂いております。
大木様、インドネシアと日本との間を行き来して40年以上、奥様はインドネシア人、可愛い御嬢さん二人、二人とも日本の大学に通っていて日本大好きだそうです。そしてその奥様が現地ジャカルタで法律事務所を開いています。
当然、日本語も理解出来るため現地の事務所では日系企業からの相談が多く高い評価を受けていらっしゃいます。
現在、日本のTV,新聞のマスコミに毎日のようにインドネシアの記事が掲載されています。大手商社の住友商事、丸紅を始め、本田、ダイハツ、ブリジストン、味の素等など日本を代表する企業が積極的に投資されています。
今まではBRICsの5か国にインドネシアを含めたBRIICsの6か国を次の新興国と呼ばれているようです。
天然ガス、天然ゴム,スズ、ニッケル、石炭等の天然資源は豊富だし2億3000万人の人口!一度訪問をして見ては如何ですか?
国民はのんびりしているようですが、中小企業の日本人から見てもビジネスチャンスがそこここに見つけられるのではないでしょうか?
そこでLAW OFFICE
LENI INDRAWATI&ASSOCIATES
現地法人の設立、投資の調査、輸出入業務のアシスト、マーケティングの調査等など多岐にわたり日本語の解るスタッフがお手伝いをしてくれます。
水江