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ソロモンのタクシー事業!

ソロモンのタクシー事業!

ソロモンのダイビングスポット
近年、液化天然ガス、ニッケル、石油等の天然資源が確認され日本からの投資も増えているせいかソロモン及びパプアニューギニアから中古自動車の問い合わせがかなり増えて来ている。
ソロモンいつも静かなビーチ ソロモンのビーチ
ソロモンのビーチ
しかし船賃がべらぼうに高い!例えばカローラ1台50万円それに船賃約US$2,300(23万円)その上40%近く関税がプラスされる。日本で50万円のカローラが100万円以上になる訳です。
やはり売れ筋の車はカローラV、ハイエースV,ハイラックス等など決まって欲しがる。
ブルーバード1+1
日本車ブルーバードも評判が良い
トヨタ系の車は故障した時、中古部品を調達しやすい為世界中からオファーが来る。
しかし新興国のインポーターは商談がとんとん拍子で進んでも支払いになるとプッツリ連絡が取れなくなる事が多い。
暫くして“アウトオブカントリー”だった?日本でズル休みを取る時、親戚の誰かを殺すのと同じフレーズだ。だから彼らが“この車を買うから直ぐに探してくれ!”を信じて先に現金で仕入れると痛い目にあう。そんな経験をしながら数年前ソロモン在住の平石さんと相談をして“中古車を持ち込んでタクシー事業をしよう”と言う事になった。毎月US$〇〇をドライバーが持参をするリース方法だ。

道路事情が悪く、車の傷みも激しいがこの契約金額なら1年ちょっとで回収できる事業計画だ。
最初は順調に集金、回収が進む。これなら早い時期に増車もあるかな?と思っていた矢先やはり問題が出て来た。
余り豊かでない国のドライバーにとって毎日現金が手に入る?少し慣れてくると色々なことを考えるのは
当然の事。時々2日~3日連絡が取れなくなる。(他で稼いで懐へ入れている)そして2日~3日後“ナゼ連絡をしないのだ!”“姪が結婚するのでそこへ参加していた。”今度は“甥が高校へ入るのに金が要る?“あまり頻繁な理由づけの為、少しお灸をすえて念書を取った。しかしこの性格は変わる訳はない。

毎日現金が手に入る訳だもの・・これ以上話し合いは困難と考え新しい運転手と再契約をした。
今度は真面目そうで報告も集金もきちんとしている。これならあと少しで投資分を回収してこれから利益が出る?“良かったね?”と言っていたところ深夜御客を乗せてスピードを出し過ぎて悪路にハンドルを取られ街路樹に激突!幸いお客も運転手も大きなけがはなく良かったが車は全損。
この付保している保険会社、本社はフィージーにあるとの事で事故認定はしているが、いつ保険金が下りるか判らない?のんびりしている。保険金の振込等、日本では認定すれば3日~4日で振り込まれて来るのだが?
タクシー事故車
タクシー事故車
しかし面白いのは新興国こんな事故車でも数千ドルにはなる。
高い船賃と高い税金を払って通関しているだけあって、部品の相場がそうなるのだ。
我々もヨタヨタしながらもこの様なタクシー事業がやって居られるのは悪いながらもパートナーの平石さんから現地の正確なレポートと情報収集のおかげが有るからです。
今、日本中で“積極的な海外投資”が叫ばれており実際に30%以上を海外で売り上げている日本企業も多い。
風俗、習慣そしてモラルが相当違う。それぞれ現地の人を使って売り上げる現地の日本企業戦士達、時々真っ黒い顔をして何の苦労も無かったかのようにTVインタビューしている日本人を見かけるがその人達、昔はそれぞれ赴任先の国で“この目に見えない苦労話”が山ほどあるのだろう?それが聴きたいものだ。

きっとその人達も今だからこそ話せるツライ話等のエピソードを持って居るはずだから・・
現地の事情を知らない人、豊かな日本から余り海外に出かける事の無い日本人が聞くと転げ回るほど面白い経験を積んで来ているに違いない。例えば夜、車がエンコして強盗に襲われて命からがら逃げたとか、車を届けに行って他の集団に持ち逃げされたとか?そしてその人達も経験を積んでだんだん強くなっているのだろう?

自分たちにもそう言い聞かせて今度はつぎのある事業計画の基にトラックを船積みする予定にしている。
今度は何が出て来るか不安半分、期待半分で・・“今度こそ”の思いで!・・
ソロモン1 ソロモン2
ソロモンの市場        ホニャララ港 
水江 一正