日本のテッペンの島利尻、礼文!!
今日の目的地はここ旭川から241㎞有る日本のテッペン稚内経由利尻、礼文島への旅だ。AM10:50のフェリーの予約は取っている早めに出よう。
ハートランドフェリー
AM6時過ぎ、エンジンを掛けてNAVIをセット、到着時間PM12:45??時速40㎞計算だ。この信号の無い北海道で平均時速40㎞はあり得ない。
急ごう・・と言う訳でところどころ高速道路も使い走りに走った。間に合った!しかもゆとりを持って利尻行フェリーへ。1日3本しか無くこの後は利尻着がPM18:20だ。
半日無駄になる。ヨカッタ!しかし急に大粒の雨が降り始めた“マズイナー”足元の通路瞬く間に10㎝程の水が溜まり流れ始めた。
慌てて建物内のコンビニで残り1本だったビニール傘を確保して慌ててピンク色のレンタカー“ヴィッツ”に戻った。このピンク色のレンタカー、色は気に入らないが目立って探しやすい。兎に角ハートランドフェリーに積み込む事が出来た。乗船後、階段を昇りフェリーの船室へ、
さすが北海道かなりの観光客が乗っている。まして利尻、礼文島となればキチンと綿密なレジャー計画を立てているのだろう。長袖、ジャンパー、トレッキングシューズ皆さんかっこよく決まっている。我々は半袖半ズボン・・“この寒いのにそんな恰好で何しに来たの?”の様な目で見られている気がした。1時間40分で島に着いた。
北海道土産で有名な”白い恋人”の写真の風景となった場所
珍しくこの地方大雨が降ったらしい。その大雨の中昼食にこの島の名物“ウニ、イクラ、ホッケ”をキーワードに新鮮な美味い物でも食おうと聞き尋ねたが要領を得ない。
やっと見つけたあまりきれいでないラーメン屋、店の外では若い男女のかなりの行列が出来ている。そこもPM2:00で終わりと看板が出ている。
2時前で有ったがラーメンを並んで待つほど等と生意気な判断をして他を探した。後で知ったがそこが日本中で有名な“利尻ラーメン味楽本店”だった。
利尻ラーメン味楽本店
今さら悔やまれる。この店を訪れる為に島に来る観光客も有るそうな。
さて我々、当然コンビニは無い。ホテルに入るには早い。仕方ない車の中に買い置きしたセンベイやチーズをかじりながら観光チラシ片手に大雨の中の絶景ポイントを回った。映画の舞台となった場所も数か所ある。
当然下車出来ない。レンタカーの中でしかもワイパーの隙間からノゾク景色だ。晴れて居ればものすごくきれいだろうなー?とイメージしながら・・少し走ったところに偶然
“〇〇オタトマリ店”と言う土産物店を見つけた。
有名な”利尻亀一”物産店
大雨の中本当に偶然だ。“アッタ・アッタ”食事も出来そうだ。ウニの軍艦巻き2巻で〇〇円・・
店の奥でオバサンがセッセとその場でウニを剝いている。新鮮でうまそうだ。その横でホタテとトウモロコシを焼いている。これこそ北海道だ!その匂いが空腹にたまらない。
晩飯の時間を気にしながら1人前頼んでしまった。と言う訳でまともな観光も出来ず有効に使えるはずの半日が無駄になった。結局早めの温泉を目指してホテルに直行。
今迄北海道各地の色々な温泉に入った。この地の温泉先ず外れは無い。ホテル到着後部屋に案内して貰い一服のお茶もそこそこにタオルを探して風呂場へ直行した。
入口には“日本TOPクラスの炭酸水素含有”とある茶褐色の湯だ。露天風呂入口の取っ手は白褐色の付着物が盛り上がっている。・・体に良さそうだ。
鉄分を多く含み筋肉痛、胃腸にも糖尿にも肌にも良いらしい。“着いた着いた好きな露天風呂に着いた”目の前が直ぐにオホーツク海の水平線だ。“これこそ最高の御馳走だ!”
肩まで湯につかり“ウァーアー”思いっ切り手と足を延ばした。電話も来ない。時間に追われる仕事も無い。ノンビリとノンビリと1時間少々出たり入ったり、
最高にリラックス出来た貴重な時間だった。そして湯上りのサービスに置かれていた日本名水100選に選ばれている“麗峰湧水”は今まで経験した事の無い程美味しい水だった。
”麗峯湧水”・・美味しかった!!
ここの島利尻島と礼文島には歴史的な建造物等、特にない。観光客用にキャンプ場やトレッキング、サイクリング用の遊歩道が整備されているくらいだ。
現在の日本何でも好きなものが指1本で玄関に届く時代だ。日頃あまり体を動かすことなく事務所でパソコンに向かい戦っている人達にとってこの自然に溶け込み体を動かす事が最高のストレス解消になっているのだろう。それぞれのレベルに合わせて2時間から8時間までのトレッキングコースが有り様々な珍しい高山植物や鳥のさえずりを聞きながら恋人と2人で又は気の合う仲間たちと信号も無い、自動車の排ガスも無い、時間に追われる事も無い、おしゃべりをしながら道草しながら時に道端の美味しい湧水を手酌で飲む、勝手気ままに歩く日本のテッペンの島・・遊びの原点を教えてくれる楽園の島の様だ。
そして心地よい小汗をかいて国内有数の温泉に入り獲りたてのウニやイクラ、ホタテ等美味しい料理を頂く・・それを目指して全国から観光客が訪れるのだろう。
東京からはここへ来るまで少々遠いが来たかいが有ったと感じた。
トレッキング中に見かける高山植物
翌日のこの島の夕陽と星空は又格別であった。空気が澄んでいるからだろう。
大きな自然からの贈り物をもらった気がした。・・時間のとまった様なこの島で日本人で良かったと思える気がした。
水江 一正