ゴールデンウィークを利用して ミャンマーとカンボディアへ行ってきました。(1)
平成23年5月13日
3月下旬ミャンマーの某インポーターから連絡が入り日野レインボー29人乗りのBest Priceを出して欲しい。
今ミャンマーへ輸出できるのかな?と思いながら・・・
FOB価格○○万円?直接何回かやり取りをして受注した。
その後日本国内にいるミャンマー人から連絡が入り当中古車センターへ来社して車輌をチェックし現金を支払って行った。
4月始め、今度はミャンマーで多角的にビジネスをしている別の日本人Mr.H氏からハイラックスサーフSSR-X、○○年式を20台~25台至急集めてくれませんか?との相談を受けた。
10数年前多くのミャンマー人が日本に来てクリーニング屋や焼き鳥屋でアルバイトをしながら日産サニースーパーサルーン、トヨタタウンエース、トヨタハイエース等を買って行った時期が有る。
どのミャンマー人もまったく同じモデル希望した。
その車が入庫すると現金を支払い弊社から自分で車輌を持ち出し船積みしていた。
その後ミャンマー国内では政治的な問題が多発し、日本でミャンマー人をほとんど見かけなくなった。
国際社会から締め出され色々な問題があったのだろう?
2011年3月、民主主義の確立を目的にとの事で総選挙が行われ国民から選ばれた?新政権が誕生した。
新大統領ティンセイン氏
国民が選んだといっても軍関係者の国会議員が85%、閣僚については全閣僚33人の内、民間人はたった4人だそうだ。
軍によるクーデターから20数年、国民による第一回選挙、不正、汚職、賄賂は当然あったのだろうがとり合えず
世界に知らしめる選挙が行われたのだ。
そしてこれから毎年国会が開かれ少しずつ民主化していくのだろう?・・・
ミャンマー人口5000万人、国民は宗教心が厚く識字率が高い。
少しずつ本物になるのだろう?
それを見越してミャンマー人インポーターや日本人ブローカーが動き出しているのではないか?
早速、船会社A・C(株)の荻原さんに頼んで直近の国別中古車輸出車輌の実績リストを送ってもらった。
1月1,177台、2月695台と決して多くは無いが輸出台数20位前後のランキング最近まではランクにも出なかったがやはり西側から制裁解除を見越した動きだろう?
ビジネスの臭いがプンプンする。今年のゴールデンウィークは曜日の組み見合わせも良くまとめて取れそうだ。
名古屋のミャンマーとの事業経歴20数年実績のある伊藤さんに久し振りに連絡を取ってみた。
現在、本人今年6月迄ヤンゴンの日本人学校で日本語を教えているらしい。丁度良かった。
メールと電話で打合せた上4月29日のチケットを取り、ミャンマー大使館でVisaを取得して情報収集の為、訪問することにした。
4月29日成田発PM12:00タイ航空TG306、ミャンマー首都ヤンゴンへはPM18:45到着、時差2時間半、バンコック乗り換えもスムーズで意外と順調だった。
10数年ぶりに訪問したヤンゴン空港広くは無いが以前より綺麗に整備されガラス張りですぐで迎えの人達と対面できる空港になっていた。
ヤンゴン
通関を終えて出迎えに来て頂いた伊藤さんやMR,ザーニーその他数人の人達と合流する事が出来た。
“熱いですね?“いや今日は35~36度、夕方雨が降って涼しい方ですよ”“ウワァーこれで涼しい?この気候とこれからお付き合いするのか?”と少々閉口した。
翌日から早速ミャンマー訪問のスケジュールが組まれ行動する事になった。
伊藤さんは学校があるからとの事で、滞在中はMRザーニーがコーディネートしてくれる事になった。
彼は日本の大学で6年間留学し日本語は勿論の事、自動車大好き人間である。
在学中も何台か船積みをしたことがあるとの事、卒業論文で“日本中古車市場の現状と未来”をテーマにしたらしい。
Mrザーニーと
伊藤さんの紹介である・・・ベストの人選だ。
先ず翌日、新車の製造工場を訪問した。ものすごく大きく立派な工場である。
インド人の財閥が経営をしているとの事、毎月500台~600台の新車を生産している。
そこの社長と直接情報交換、打ち合わせの後、新車の生産ライン、ヘルメットをかぶり見学させて貰う事にしました。
“なんだコリャー!ハイエースではないか?”確かにハイエースのかたちはしているがトヨタではないとの事。
新品の部品だが別の国から仕入れている為、若干品質に問題があることもあるらしい・・・しかし良く出来ている。
我々が見ても見分けがつかない、どう見てもハイエース10人乗りワゴンである。
この車が日本円で大体300万円~350万円でこちらでは販売されているらしい。
日本から輸入されるホンモノの中古ハイエース10人乗りの方がそれよりも高いがそれでもミャンマー人には評判がいいらしい。・・・やや安心した。
しかし日本の国産車を持ち込むためにはいくつかの壁があることが判った。
いや輸出出来ないのかも?との不安もよぎった。
続く・・・
水江