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ミャンマーの中古車事情 Part3

ミャンマーの中古車事情 Part3

マンダレー訪問
マンダレー城の壁と堀 マンダレー丘
マンダレー城の壁と堀   マンダレー丘
マンダレーはミャンマー第二の都市である。しかしミャンマー流通の中心だけ有ってヤンゴン市よりむしろこちらの方が熱気が有る。
マンダレー市街
マンダレー市街
ここはバイクの乗り入れは可能。中国製の赤さびたバイクが物凄く多く走っている。
中にはマフラーが落ちかけたまま白い煙を吐きながら走っている。後ろに若い可愛い御嬢さんを載せて・・
信号も無い上、斜めに走ったり横から飛び出して来たり。危ない事この上ない。しかしザニー君はこともなげに“カムリG,LTD”を運転している。

僕らにはとんでもない運転に見えるがやはりこの国独特の運転のルールが有るのだろう。事故は見かけない。
その上、立て看板もないし目立ったビルもない即ち目安となる建物が無い。行く先は判るのかな?やはりザ-ニー君も時々歩いている人、たむろしている人に場所を聞きながら行く、これがみんな親切だ。場所が判って車が走り出しているのにまだ説明をしている。
その上驚くことに言葉が通じない人もいるらしい。この地域多くの部族が有り風速習慣が今でも異なっているらしい。
MAP.jpg
8つの部族、135の民族がそれぞれの州と文化を持っている
すべての人々が学校に通った訳ではなく学校へ行かなかった人は標準語がしゃべれない為、ヤンゴン市の人の言葉が判らないのだ。
色々訪ねながらこの町で大型バスの販売、大型バスのレンタカー等を手広く扱っている事業会社を見つける事が出来た。彼らの欲しがるバスは口をそろえて“三菱ふそう観光バス”を指定する。現在、日本中のオークションで競われているバスだ。
ミャンマー 089+1 ミャンマー 093+1
MSはこの国の観光バスの代名詞   日本からの車もオークションに
しかも在日のミャンマー人同士が競って居る為、相場が物凄い勢いで高騰している。当社も付き合いの深い日本国内の大型バス業者にその型式の質問をすると“ミャンマー向けでしょ?そうとうミャンマーブローカーが探し回っているよ”との事。

さてマンダレーのそのバス事業者へは日本からのお客様と言う事で事前にアポとって訪問したのだがそこの社長、“集金の件で緊急にヤンゴンへ行かなければならなくなった”と空振り食った。事前にアポを取って行ったのに瞬間“嫌われたかな?”と不安がよぎったが、そこの専務と話して納得した。実は日本にいるミャンマー人ブローカーへ大型観光バス2台の集荷を頼み多額の仕入れ資金を渡したがその観光バスが3ヶ月経っても来ない、その上本人と連絡もつかないと言う事だ。しかもその観光バスを本当に買ったかどうかもわからないとの事、通常日本からの中古車輸出のルールは申込金60%を受け取り船済み後、残額支払って完了!が常識だがミャンマー人はそのルールは通用しない。その上ミャンマー国内では外貨規制が有りまとまった現金の海外送金は出来ない。

色々なカラクリが有って日本へ送金をしている。例えば彼らの希望する支払いについても色々な方法が有るが例えば先ず40%現金で船済み、タイのレムチャバン港着25%、その後ヤンゴンに到着後、現車を見て残り25%??このビジネス、利益が大きく取引はしたいがこれではあまりに危なすぎる。それが数カ月たった今ミャンマー人と日本側輸出業者との取引は一般的な貿易ルールに沿った正常な輸出契約でやり取りがなされるようになった。多分その時これまでの流れが急に変わり大きな金の動きに問題が生じて日本にいるブローカーが何かやりくりに支障が有ったのだろう?この様なトラブルはこの国では中古マーケットが落ち着くまでしばらく続くだろう。

彼らの公務員給料の70年~80年分の現金をカバンに入れて持ち歩いて日本の中古車業者と大型バスの取引をするのだから・・・
取りあえずその会社の専務と今後の大型バス、中型バスその他ミャンマーの現在の市場について打ち合わせて日本からの情報提供、商談をする約束をして近いうち又訪問する約束をして帰る事にした。
今度は飛行機の予約を取って・・
舗装は未だされてなく町中ほこりまみれだが緑が深く気持ちの優しい人達の多い、何となく気持ちが落ち着けるマンダレーでした。
セドナホテル ミャンマー 024+1
マンダレーのセドナホテル ホテルから見たマンダレー丘
水江一正