中古バス/マイクロバス/トラックの中古車販売、買取、リース、レンタル専門店 オートギャラクシー

042-396-8118

営業時間10:00 - 18:00(日曜定休)

揺れ始めたミャンマーの中古車事業!

揺れ始めたミャンマーの中古車事業!

揺れ始めたミャンマーの 中古車事業!
今年の年末年始の休暇は日並びが良い。少し早めの10月下旬から予定を組んだ為12月30日からの航空券を確保出来た。
ヤンゴン向けANAの直行便が取れた。成田発11:45でヤンゴン着17:15トランジットが無いため片道5時間半物凄く楽になった。
ミャンマーの自動車マーケットその後どう変わっているのだろう?

ここ2年半の間、日本から毎月1万台以上の車がミャンマーへ輸出されている。2年連続13万台/年とロシア16万台/年についでいる。3位のアラブ首長国連邦10万台/年、4位のパキスタン6万台/年を押さえて輸出ランキング堂々2位の輸入実績だ。
その輸入業者達の仕入れ先は日本中の中古車オークションだ。しかもマークⅡ、ハイラックス、プロボックス、ハイエース等など車種が決まっている。ターゲットになった車両は見る見るオークション相場が上がる。その流通について少し引いて見ると儲かったのはオークションに出品する側のリース会社であり買取り専門業者だったようだ。残価又は仕入れ5万円の車両を出品すれば30万円で落札されるわけだから。・・日本人業者はただ手が出せずあきれて見ているだけ。

日本のオークション会場
ここ3年で30万台近くが日本からミャンマーに輸出されたことになる。しかしここ数か月ミャンマーインポーターは元気が無い。弊社にも問い合わせが少なくなってきている。多分今ミャンマーでは日本製の中古車がダブついているのだろう?その上政府の政策が安定していない㔟も有る。
ヤンゴンの飛行場に着くとベトナムもカンボディアもそうだったが、訪問するたびに感じるが街を走る車はきれいになり騒音も少ない。道路も舗装されている。以前はほこりまみれの中けたたましいクラクションの音がしていたが今は静かだ。
DSC00381+1.jpg DSC00386+1.jpg
ミャンマー訪問のたびに街がキレイに・・
早速、1昨年日本中古車輸出組合が主催したミャンマー業者と合同会議で名刺交換をした〝OAS”と“UTD”の各社長とアポイントを取って面接が出来た。

〝OAS”はヤンゴン市内で30年以上自動車業を営んでいる。この会社はキャンター、エルフの2tトラック、ハイラックス、マークX等など50数台の在庫を持っており修理もしている。固定客を大事にしている様子、日本ディーラーと同じビジネススタイルを取っており安定した事業をしているように見える。

奥さんの出しゃばりは気になるが会社を思っての事、日本の業者にもこのタイプの女性は多い。日本の業者との付き合いも多いらしく支払い方法を細かく聞いてくるのは取引を本気に考えている証拠、大事に付き合いたい業者だ。
DSC00340+1.jpg DSC00347+1.jpg
インポーターとその奥様と・・  ”OAS”ストックヤードの一部
〝UTD”の社長、大型トラックも扱っておりヤンゴンでも1,2を争う自動車業者の様だインド系らしくエネルギッシュだ〟“自動車は儲からないから弟に任せて僕は今不動産投資に金を動かしている。でも安い車が有れば情報を流して欲しい”。
DSC00358+1.jpg DSC00362+1.jpg
エネルギッシュな”UTD”社長 大型トラック、マイクロバスも修理できる工場
確かに今この国へは世界中から投資が集まり貸事務所もホテル代も昨年の倍近くの価格になって居る。“この間〇〇へ〇〇エーカーの土地を買って今ビルを建てている・・AGさんそこのビルを買わないか?”
DSC00403+1.jpg

 

 

 

 

ミャンマー政府が最も力を入れている広大なティラワ工業団地

DSC00405+1.jpg日本から三菱商事、住友商事、丸紅など大手企業が
この経済特区の一翼を担っている

その時々の国の動きに反応して数億円規模の投資を始めているのはさすがだ。その他何人かの輸入業者とも面接をしたがそれぞれの業者が口々に今中古自動車は儲からない。増えすぎたから・・輸入すればすぐ売れたし最初は皆儲かったと思う。味を占めてもっと大きい儲けを夢見て高利の金を借りて日本から大量に仕入れる。仕入れた車が売れず資金回収が出来なくなる。その売上げを見込んで日本から尚、数十台単位で輸入した中古車の税金が高くヤンゴン港で通関できず長期間放置せざるを得ない。

DSC00397+1.jpg DSC00390+1.jpg
ティラワのゲートと木材中心の出港を待つ大型トラック
延滞税、デマレージ他アレコレかかって身動きできなくなり政府のオークションに掛かってしまう。借金して通関するよりはその方が傷が浅いらしい。数か月で数千万円がパー?このパターンが意外と多いそうだ。この国は未だ銀行のシステムがしっかりして居ない為、中国のシャド―バンクの様なシステムが大きなネットワークを持って居るらしい。

この国のエンド・ユーザーは中古車に対する価値観が違う。我々日本人の“消耗品”の感覚では無く住宅と同じ“財産”として考えて居る事を知って於かなければならない。車は壊れなく40年以上使えると思っている。メカニックも日本のディーラーの様に何でも部品交換では無くダイナモでもスターターモーターでもコツコツ修理をする。ニクロム線を巻き直してキチンと直している。スゴイ技術だ。

DSC00304+1.jpgエンジンルームクリーニング
(歯ブラシの様な道具を使って新車のように仕上げる)

たしかに政府の音頭で代替えをされている現在、乗用車、トラック等40年以上前の車が多い。世界中から投資が入る。大きな金が動き始めている・・その混乱真っ只中である。後数年すればギャンブラーの様な中古ブローカーは40%以上は消えていくだろう。
この様な自動車業界が落ち着くまでには10年くらい?いやもっとかかるかな?しかし自動車を中心とした環境整備が進むのは間違いない。

電車、鉄道などの無い国で人と物の流通は自動車しかないから・・自動車を核にしたビジネスは何でも当たるような気がする。
この国の中古車マーケットとして参考になるのはお隣の国タイが有る。人口6500万人、自動車保有台数500万台だ。我々もこの国ミャンマーとの事業戦略を考える上でひと時於いた方が良いと思う。

現在のミャンマー人の中古車輸入の事業スタイルはビジネスでは無くギャンブルにしか見えない。それも自動車業界で数十年のキャリアを持つ我々も知らないところで物凄い流通の勢いを持つのもNETによる情報網のせいだろう?我々中古車業者がこの中に入っていくにはリスクが大きすぎる。昔から有る日本の中古車事業の常識が通じないから。
1960年代使われていた車
1960年代に使われていた車
参考になるのかどうか1960年代から始まった日本のモータリゼーションはトヨタ、日産、三菱等の新車ディーラーが中心に回り始めた。その下取りの中古車マーケットはディーラーが一手に握っていた。その後、オークション会場が出来て、直接買取りの業者が増えた。そして今はNET売買となっている。整備事業者も中古車購入ユーザーもその間50数年の間にマーケットに合わせて少しずつ変って来た。
日産セドリック

 

 

 

 

 

 ”セドリック”5人乗りに改造されたゆったりとした室内
フェアレディ―

 

 

 

 

 

”フェアレディ”我々青春時代の憧れのスポーツカー
初代カローラ

 

 

 

 

 

“カローラ” 1100CCの排気量で爆発的な販売をした大衆車

それがミャンマーにはいきなり洪水の様に中古車が輸入されて整備、車検も業者のアフターフォローも無いまま流通が始まったわけだから・・・こうなるのはおおよそ見当が付く。
今回の旅行でもインポーターなどにコンタクトを取ってくれたミャンマーの相棒ザーニー君にはミャンマーで次のステージのビジネスの為の市場調査を任せて今回は帰国する事にした。無理なくリスクの少ない事業計画を立てる為に・・・
水江 一正