ミャンマー雑記 Part8
年季の入った非常に厳しい表情、立派なあごヒゲをつけた彫りの深い顔立ち、哲人みたいな顔。これは街角で手巻きタバコを売っているインド系ミャンマー人。右手に白い布がかかっているその下に積んであるのは巻きタバコに使う木の葉。前列に並んでいるのは葉巻?と市販されているタバコの箱。
手巻きの葉巻は一見うまそうであるが、とても辛くて吸えるシロモノではない。これは木の葉に白い液(白ペンキ状のもの)を塗ってクルクルと丸めただけのもの。カネの無い人はこの葉巻を1本買って吸う。ちょっとカネのある人は市販のタバコを1~2本買って行く。1箱ごと買う人はまれ。国産の市販タバコは1箱360チャット(36円)。これで結構、商売になる。3,000チャット(300円)の日ゼニを稼ぐこともあるという。
この葉巻?とは別に、噛みタバコがある。やはり木の葉が原料であるが、これは赤い汁が出る。クチャクチャ噛んで赤い汁をペッと吐き出す。口の中は真っ赤になる。
食後の一服はうまいものであるが、多くの食堂では、市販のタバコをバラで売っていて、食後に1本買って吸う人もいる。食堂の従業員は、タバコを買った人にサッと火を点けてくれる。このタイミングがピッタリしていて感心するほど。