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世界遺産 白川郷に行ってきました!

世界遺産 白川郷に行ってきました!

世界文化遺産の白川郷へ行って来ました。

今年も大型連休が来ました。前半3連休2日置いて4連休、昨年8月からソロモン諸島で現地のパートナーと始めたタクシー事業について現地のマーケティングと今後の打ち合わせを兼ねてソロモン諸島の訪問を考えていたが相手事情で延期になった。
仕方なくいつも通り連休初日(28日(土))事務所へ出たがほとんど電話はない。天気は良いし・・
久しぶりに母方の先祖の墓参りでもと思いつき従弟へ電話した。
従弟が言うに“仕事には出るが来れば付き合える”との事。実家は岐阜県関市、フェザー、貝印の主力工場が有る。名刀“関の孫六”等昔から刃物が有名な町である。
関の孫六1
    名刀“関の孫六兼元”
そこで心の影の声“、岐阜に行くなら下呂温泉だろう?”
早速NETで調べたがさすがメジャーな温泉郷すべて満館で取れない。それならさらにその奥の奥飛騨に平湯温泉が有る?電話したら〝3日の日一泊ならおとり出来ます。“1日目の予約は取れた〝平湯館“この地域で最も古い名門らしい取りあえずここを押さえておいて引き続き探すと運よく〝平湯プリンスホテル”がとれたすぐ近くらしい。価格もリーズナブル・・OKこれで今年のスケジュールは決まり!

5月3日午前中に墓参りを済ませ、従弟に美濃太田駅まで送ってもらった。
そこから1時間に1本のJR高山線で飛騨高山へ、特急らしいが登山電車のような雰囲気だ、スピードは出ないし山奥へ山奥へ約1時間半で飛騨高山駅へ着いた。少々肌寒い、そこから路線バスに乗り換えてさらに1時間、乗客はあまり居ない・・
途中雪が残り山桜もまだ5分咲きだ。気温が違うし空気もうまい、時おり小川のせせらぎが聞こえる。
目の前まで杉の大木が迫っている。当然都会の騒音は全くない。久し振りに相当山奥へ来た気がした。
PM6:30、バス停から5分ほどの“平湯館”を見つけチェックイン、そしてまず温泉へ・・・夕食時間帯だった為入浴しているのは僕一人だ。

ここの露天風呂はかなり広い湧出量も豊富なようだ泉質はナトリュウム、カルシュウム等含んでいるらしい。
敷石が真っ赤に焼けている。神経痛、胃腸病に良く効くとか?
湯の花も豊富に浮いている。何となく身体には良さそうだ。ゆっくりしたかったが食事時間が気になり30分程浸かって食事処へ向かう。内容は飛騨牛中心を期待したが川魚の刺身、焼き物とこの地方特有の朴葉味噌と漬物が中心に有る。あまりボリュームは無い。そこで中居さん“この他、別料理も承ります“・・何だ今出ている料理では足りないと言う事か?・・和食懐石とでも言うのか?
平湯 平湯のお料理
平湯館とお料理
夕食を済ませもう一度温泉へ、ここの温泉は間違いなく◎!何がどう良いのか判らないが湯量は豊富だし沸かし湯ではなく露天風呂の造りも良いし山に囲まれた静けさ等も良かったのがその様な気にさせられたのかもしれない。
山伏の湯
いい~湯だな♪
ゆっくり約1時間半ほどかけての~んびり入浴して浴衣に着替えた。外気は肌寒いがホカホカと心地よい。
フロントでマッサージを聞くと30分4、000円。タケー!僕は永年の仕事柄か納得しない価格を提示された商品は本能的に拒絶する習慣が有る。たかだか500円か1000円の違いなのだが・・
仕方なく15分300円のマッサージチェアーで我慢。このホテル歴史が古く建て増し建て増しされて部屋が迷路のようになっている。ほろ酔い気分のせいもあってやっと部屋を探し当て就寝。
翌朝、このホテル、トータルであまり良い印象が無くもう来る事は無いと思ってチェックアウトしようとした。“浴衣と歯ブラシはご利用になりませんでしたか?○○円と○○円お返しいたします。
エコ何とかサービスです。”ウーンこれはいい制度だな?使っていない費用をたとえ数十円でもキャッシュバックされた。次回又このホテルへ来る?少し気が揺らいだ。
バス停を見ると1時間に1本のバスに乗客が乗り始めている。
次の目的地飛騨高山へ向けて出発地点の平湯バスターミナルへ急いだ。
飛騨高山と言えば高速バスで約1時間世界文化遺産の“白川郷”が有る。もともと白川郷を目的としていなかったが〝世界文化遺産“に惹かれて行く事にした。
白川郷 359_640
ゴールデンウィーク中のこの時期、日本中から観光客が来ている。
ものすごい混雑だ。以前、文化遺産に登録される前に国道156号を走ったことが有ったが〝アアーこれが白川郷か?”くらいの感動しかなかったが今はまるで違う日本全国の登録ナンバーの観光バスが押し寄せて来ている。
年間170万人、人数は多くは無いがエリアが狭いため余計混雑を感じるのだろう。
テレビなどで放映される世界遺産、ペルーのマチュピチュ、カンボディアのアンコールワット、中国の万里の長城等、
マチュピチュ アンコールワット 万里の長城2
マチュピチュ     アンコールワット   万里の長城
壮大な遺跡が多い中、日本の山奥に行けばどこにでも有りそうな集落が世界遺産として登録された。
「合掌家と周りの農村景観が日本の原風景として認められ世界遺産となった」・・・らしい。
白川郷 344_640
日本の風景に溶け込む合掌家
水路や石垣にも先人の知恵の偉大さが有るとか?土地の人達は世界遺産の認可を取る為、相当な努力が有ったらしい。その上これからが大変、立木の保存、看板広告の統制風習、風俗ならびに郷土芸能の保存継承等など・・
この村の中には国指定重要文化財が何軒か有り、5階建て合掌つくり家屋の中に入ると柱材には樹齢150年以上の天然ヒノキが使用されその他にも樹齢300年以上の桂、栃、ケヤキ等が随所に使用されている。
40年~50年に一度の屋根の葺き替えには全国から500人以上のボランティアが集まったとの事である。
中央部分に囲炉裏が有りそれで暖房や食事の煮炊き照明に利用されていた。その煙が屋根裏の部材をいぶし鋼材に匹敵するほどの硬度が生まれ防虫や防腐にも役立っていたとか。そう言えばすすけた太いはり、よく磨かれた床、薄暗い部屋、何となく落ち着くのは日本人の心にある民家の原点のような気がするのは他の人も感じているのかもしれない。
白川郷 358_640 ネソ
囲炉裏のある風景     ネソ
天井裏での養蚕は有名であるが、その蚕の糞を利用して造られた黒煙火薬の原料となる塩硝を秘密裏に製造され加賀藩に収められていたとの事。この地方の塩硝は品質が良く加賀藩前田家より値下げの相談もあったとか。
秘密の街道もあったらしい。
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天井裏の養蚕の後がうかがえる
日本でも有数の豪雪地帯、白山信仰の修験者や平家の落人とも結びつきが深く流刑地にもなっていた陸の孤島だとか?周囲18ヘクタールの中に20棟の合掌造りを中心に民家、商店が有る。
6割近くが土産物売り場、漬物屋、うどん屋、団子屋である。特に漬物は交通の便が悪く雪深いこの地域では保存食として貴重である。
種類が多い上、美味しく漬けられている。そう言った味噌、漬物が多く並べられている。但しこの地域の店屋さん世界遺産に登録され急に観光客が来るようになり、にわかそば屋、にわか団子屋になった店が多いのか客への対応がぶっきら棒だ。どっちが客だかわからない。

順路に添って一回りして部落の西側の山の上からこの白川郷を一望できる展望台が有る。
ここから歩いて20分くらいで山頂だ。ジャーここまで来たのなら行って見よう。
しかし10分も昇らないうちに心臓の動悸が激しくなった?年のせいか?こんな筈ではない?
若いアベックは問題なく楽しそうに昇っている。何故だ?・・アーそうだこの地域、標高800M位有るからか?
“この程度で何だ”等と自分に言い聞かせながら頂上についた。ゼーゼー言いながら。
“これは良いなんと爽快だ!”白川郷が一望に見える。その後ろの白山国立公園には残雪が残っている。
白川郷2 469_640 白川郷 376_640
はるか彼方に残雪も・・
絵になる風景だ。いつもカレンダーなどで見かける白川郷はライトアップされた豪雪の中で灯りの見える合掌造り。その時期にも来てみたいが寒いのはチョット等と自分勝手なことを思いながら。
雪の白川郷
1時間に1本のバスの時間を気にしながらバス停に向かった。
水江一正